広島のパワースポットといえば、なんと言っても厳島神社でしょう！
実は厳島神社、日本三景で知られる「安芸の宮島」以外にも存在するって知っていますか？
今回は、瀬戸内しまなみ海道の起点島・向島の厳島神社をご紹介します。
今までご存じなかった方も、向島へきっと行きたくなるはずです♪
厳島神社って？
厳島神社といえば、皆さんが思い浮かべるのは日本三景のひとつである「安芸の宮島」だと思います。
広島県廿日市市（はつかいちし）にある神社です。
海に浮かぶ大鳥居が美しいですよね！
島全体が神域とされており、神域を侵さないために海上に建てられているそうです。
1996年12月にユネスコの世界文化遺産に登録されており、多くの方が訪れる人気スポットです。
ちなみに「厳島神社」と「嚴島神社」の違いは、漢字の新字体と旧字体の違いだけで、公式表記は嚴島神社となっています。
ところで、この厳島神社。ひとつじゃないんです！
実は、厳島神社は全国に500社もあり、「安芸の宮島」の厳島神社はその総本社なのです。
分社の厳島神社にも、かなりステキな神社があるんです！
今回は、尾道市向島にある２つの厳島神社をご紹介したいと思います♪
向島・厳島神社ってどんなところ？
むかいしま厳島神社は、市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）・事代主命（ことしろぬしのみこと）・大綿津見命（おおわたつみのみこと）が御祭神となっています。
みなさまは、この神様をご存知でしょうか？
実はそれぞれとっても有名な神様で、ありがたいご利益をいただける神様になっています。
ぜひご利益をあやからない手はないですね！
市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）
市杵島姫命は、天照大御神（あまてらすおおみかみ）と素戔嗚尊（すさのおのみこと）の間に生まれた宗像三女神の第一柱というすごい神様です！
そして、市杵島姫命はみなさんもよくご存知の七福神の一人、「弁財天」と同一神ともいわれています。
日本を代表する海の神様なので、向島でも尾道水道を行き交う船舶の守り神、造船の神、魚業の神、交通安全の神として崇拝されています。
事代主命（ことしろぬしのみこと）
事代主命（ことしろぬしのみこと）は大国主命(オオクニヌシノミコト)と神屋楯比売命との間に生まれた神様とされており、大国主命の子として共に日本の国造りを行った国津神として知られています。
出雲の国譲りの神話では大国主に国譲りの可否を委ねられるほどの神様です。
また、事代主命は七福神の恵比寿天と同一神とされており、海上安全の神、漁業の神、商業の神、市場の神としても有名です。
大綿津見命（おおわたつみのみこと）
大綿津見命は、日本神話に登場する神様で、イザナギ命とイザナミ命の神生みによって生まれた海の神三神の中で最初に生まれた神様とされています。
海を司る神は多いですが、その最初に生まれた海神が大綿津見命なんですね。
海の神とあってその役割も広く、海洋すべてを司り、魚をはじめさまざまな海の生物を支配する海神ともいわれます。
航海安全・海上安全・漁業繁栄・水難除け・火難避けなどのご利益がありますよ。
向島（むかいしま）厳島神社の魅力
御祭神の凄さはもちろんのこと、他にもまだまだむかいしま厳島神社にはたくさんの魅力が♪
まず、手水鉢。
石造物が多数あり、なかでもこちらの手水鉢は円形になっており、その上に狛犬が乗っているんです。
ちょこんと乗っている姿がなんだかかわいいですよね！
しかも、左脚だけなぜか、だら～んとしています。カワイイ！他にはない独創的な作品になっています。
２つ目は、社務所休憩処。
むかいしま厳島神社の社務所では、生ビールやワインなどを販売しており、休憩処で楽しむことができます。
境内でお酒を販売しているって、珍しいですね！
またお酒だけでなく、ナイトロコールドブリューコーヒーといわれる、こだわったコーヒーも置いてあります。
社務所でゆっくりすることって、他の神社ではないのではないでしょうか？
来た際には、立ち寄ってみるといいかも♪
また、かわいい御朱印帳も販売されているので、参拝が終わったら立ち寄ってみましょう♪
向島・厳島神社の基本情報
| 営業時間 | ー |
| 住所 | 広島県尾道市向島町5525 |
| 電話番号 | 0848-44-2022 |
| WEBサイト | https://ooyamajinja.net/ |
| 駐車場 | あり（サイクルスタンドもあり） |
| 料金 | 無料 |
電車でお越しの場合
- JR山陽本線 尾道駅を出て、正面をまっすぐ海へ向かってお進みください。徒歩1分で渡船乗り場に到着します。
- 向島行きフェリーで所要時間約5分で向島着。
- 渡船乗り場から正面をまっすぐお進みいただき、徒歩約3分ほどのところにある喫茶店横の道を左折してお進みください。
車でお越しの場合
- 山陽自動車道福山西インターチェンジから尾道・松永バイパスを経由し、しまなみ海道尾道大橋を渡ります。
- 尾道大橋から約5分で到着します。参拝者専用駐車場がありますので、ご利用ください。
向島にきたら是非ここも！岩子島・厳島神社
もう一つのおすすめの厳島神社は、岩子島（いわしじま）にあります。
ところで、岩子島ってどこにあるの？と思った方も多いかもしれません。
岩子島は、向島のすぐ西側にあるしまで、向島と橋でつながっておりすぐに渡ることができる近い島です。
岩子島の厳島神社は、建立年不明。
岩子島西部の入り江に位置します。
魅力は何と言っても、宮島の厳島神社と同じく、波打ち際にあるシンボルの赤い大鳥居です！
ここの神社、大鳥居がある場所の目の前の海が海水浴場なのです！
境内は海まで白い砂浜が広がっています。砂浜の神社って珍しいですね。
本殿の軒下には、忠臣蔵の赤穂浪士47士が描かれた絵がずらっと並んでいます。
実は「男たちの大和/YAMATO」や「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」など、映画のロケ地になったこともある場所です。
また7月下旬には、「岩子島厳島神社管弦祭」が営まれます。
管弦祭とは、日本三大船神事のひとつです。
松明を焚いた柴燈木船を先頭に、御神体を乗せた御座船などが雅楽のしらべにのせて瀬戸内海を優雅に旋回する祭りです。
そのお祭りが岩子島でも行われています。
年に一度のイベントなので、貴重な思い出になるのではないでしょうか？
夕暮れ時は、幻想的な風景を楽しむことができます！
岩子島・厳島神社の基本情報
| 営業時間 | ー |
| 住所 | 広島県尾道市向島町岩子島1944 |
| 電話番号 | ー |
| WEBサイト | https://www.ononavi.jp/sightseeing/temple/detail.html?detail_id=338 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり |
| 料金 | 無料 |
| アクセス | しまなみ海道「向島IC」下車後、「向島大橋」を渡り左折。その後車で約5分。 |
まとめ
いかがだったでしょうか？
安芸の宮島以外にも、瀬戸内海の島々にはいくつもの厳島神社があります。
「厳島神社めぐりマップ」なんてものもありますので、”厳島神社めぐり”を旅の目的にするのも楽しめそうですね！
お昼はむかいしま厳島神社、夕方は岩子島の厳島神社コースがおすすめです♪